【内容説明】
歴史文学の巨匠が「孫子の兵法」を再現する孫子は約2500年前の中国・春秋時代末期の人。呉王に仕えた兵法の天才が残した書は、戦略戦術にとどまらず偉大な哲学の書として、今でも輝きを失っていない。

【内容(「BOOK」データベースより)】
戦史の研究に没頭している孫武は、戦争に勝つには勝つだけの理由があり、負けるには負けざるを得ない理由があることを知った。呉楚の確執が続く古代春秋時代の中国。楚への復讐に憑かれた伍子胥の計らいで呉の将軍となった孫武は、独自の機略で楚軍を打ち破り続ける。孫子の兵法で名高い孫武を描く歴史小説。

海音寺/潮五郎 1901年鹿児島県生まれ。國學院大学高等師範部卒。中学校の教師を務めながら執筆を開始。’36年『天正女合戦』『武道伝来記』で直木賞を受賞する。その後、菊池寛賞、NHK放送文化賞、日本芸術院賞などに輝く。紫綬褒章を受章、文化功労者に選出されたが、’77年に76歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)