【内容(「BOOK」データベースより)】
中山国はこの世から消え去るのか―。隣国趙と成立した講和は一方的に破棄され、趙の苛烈な侵攻は再開した。中山国の邑は次々に落ち、そのさなか中山国王も没した。そして首都の霊寿もついに陥落する。東西の辺土を残すのみとなった祖国の存続をかけ、楽毅は機略を胸に秘め、戦火の消えぬ中山を離れ、燕へと向かった。抗い難い時代の奔流のなか、楽毅はなにを遺そうとしたのか。
【内容(「MARC」データベースより)】
負けたとは思わぬ。しかし、地上から中山という国家が消えようとしている-。抗いがたい時代の奔流に名将・楽毅は何を試み何を残したか。悠久の中国史にその名を刻み、後世にその矜恃と美学をとどめる男の肖像を描いた第3巻。
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【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
宮城谷/昌光
1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2000年、司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)