【内容紹介】
青面獣楊志、楊令に流れる誇り高き血を育んだ楊業の運命は……。
伝説の英雄の前に立ちはだかる「白き狼」。天はいずれに見方するのか。
滅びゆく者たちの叫びが切々と旨に迫る慟哭の終章。

国境を挟み、宋遼二国は一触即発の状態に。宋の北辺を守る楊業と息子たちの前に、遼の名将・耶律休哥が立ちはだかる。神出鬼没、白い毛をたなびかせて北の土漠を疾駆するこの男は、「白き狼」と恐れられていた。
意のままに動く赤騎兵を従えた「白き狼」の出現に、さすがの楊家軍も、思うように動けない。
楊一族を苦しめたのは、敵将ばかりではない。力はあっても新参者の楊業に対し、宋軍生え抜きの将軍、文官たちが、次々と難問を突きつける。
建国の苦悩のなかで、内なる戦いも始まっていたのだ。
運命に導かれるように戦場に向かう男たち。天はいずれに味方するのか。滅びゆく者たちの叫びが切々と胸に迫る。
最後の場面のためにそれまでの850枚があったかと思わせる感動のクライマックス。
この先を読みたい、との読者の熱い要望に応え、著者は現在、続編「血涙」を執筆中だ。
「水滸伝」に勝るとも劣らない英傑たちが活躍する北方『楊家将』、怒涛の後編。

【内容(「BOOK」データベースより)】
国境を挟み、宋遼二国は一触即発の状態に。伝説の英雄・楊業と息子たちの前に、遼の名将・耶律休哥が立ちはだかる。白い毛をたなびかせて北の土漠を疾駆するこの男は、「白き狼」と恐れられていた。宋軍生え抜きの将軍たちも、楊一族に次々と難問を突きつける。決戦の秋!運命に導かれるようにして戦場に向かう男たち。滅びゆく者たちの叫びが戦場に谺する。北方『楊家将』、慟哭の終章。

【内容(「MARC」データベースより)】
「三国志」「水滸伝」と並ぶ中国の一大叙事詩「楊家将」が、とうとう現代に甦った! 宋の楊業と遼の「白き狼」。運命に導かれるように戦場に向かう男たち。天はいずれに味方するのか? 両将軍の熱き闘いを描く壮大な叙事詩。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
北方/謙三
1947年(昭和22年)、佐賀県唐津市生まれ。作家。ハードボイルド小説を発表しながら、日本及び中国を舞台にした歴史・時代小説に取り組む。おもな現代小説に、『眠りなき夜』(吉川英治文学新人賞)など。歴史・時代小説に、『武王の門』『破軍の星』(柴田錬三郎賞受賞)『波王の秋』『三国志』『水滸伝』(司馬遼太郎賞受賞)など。2003年(平成15年)に『楊家将』で、第38回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)