【内容紹介】
闘うことでしか生きられない者たちに勝敗を決する秋が来た。
楊家の男の証である「吹毛剣」を手に戦う六郎に、父楊業の魂が乗り移る。
その剣に打たれたとき、遼国の名将・石幻果の記憶がにわかに蘇る。
遼国に忽然と現われたこの男は、かつて宋遼戦で落馬し、記憶を失い、
遼国に連れ去られた北平寨の将だった。過去を取り戻した石幻果は二つの人生を
抱えてしまった運命を呪い、苦悩する。そんな石幻果に今を生きることを決意させたのは、
父とも慕う耶律休哥である。
一方、戦場で石幻果と出逢った六郎も、石幻果に既視感を覚える。
不安を抱きつつ石幻果に近づく六郎。予感は的中した。
運命に弄ばれる男たちの哀しみを描く慟哭の終章。綾なす人々の憎悪と哀しみが交錯する
衝撃の結末。乱世の終わりを彩る壮絶な物語が、今静かに幕を降ろす。
『水滸伝』に登場する青面獣楊志、楊令が佩く宝刀との奇しき因縁も明らかになる
「北方楊家将」完結編。解説は森福都氏。

【内容(「BOOK」データベースより)】
闘うことでしか生きられない者たちに勝敗を決する秋が来た。「吹毛剣」を手に戦う六郎に、父楊業の魂が乗り移る。その剣に打たれたとき、遼国の名将・石幻果の記憶がにわかに蘇る。運命に弄ばれた男たちの哀しみを描く慟哭の終章。乱世の終わりを彩る壮絶な物語が、いま静かに幕を降ろす。『水滸伝』に登場する青面獣楊志、楊令が佩く宝刀との奇しき因縁も明らかになる「北方楊家将」完結編。

【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
北方/謙三
1947年(昭和22年)、佐賀県唐津市生まれ。作家。ハードボイルド小説を発表しながら、日本及び中国を舞台にした歴史・時代小説に取り組む。おもな現代小説に、『眠りなき夜』(日本冒険小説協会大賞・吉川英治文学新人賞)など。歴史・時代小説に、『破軍の星』(柴田錬三郎賞)、『独り群せず』(舟橋聖一文学賞)、『水滸伝』(全19巻+別冊1巻、司馬遼太郎賞)など。『楊家将』(上・下)で、第38回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)