【内容紹介】
中国・前漢の時代、衛青と霍去病の活躍により、匈奴に奪われた河南を奪還した武帝・劉徹は、その勢力を西域へと延ばそうしていた。だが、その矢先、若き勇将・霍去病が急死し、劉徹の心にも深い影を落とす。やがて彼の心の闇は、かつて始皇帝が行った泰山封禅に向かっていた――。一方、郎中として竹簡の整理に勤しむ司馬遷は、歴史と人物に思いを馳せる日々を過ごしていた。だが、父・司馬談が、泰山封禅に参列できずに憤死した事実を知ったとき、司馬遷は、父の遺志を継ぐ決意をする。軍人を志し、衛青がその才を認めるほどの逞しい成長を見せる李陵。そして、文官として勤しむ蘇武は、劉徹より賜りし短剣を胸に、匈奴の地へ向かう。過酷な運命を背負いし三人が出会うとき、時代が動き はじめる。北方『史記』待望の第四巻。

【内容(「BOOK」データベースより)】
中国・前漢の時代。衛青と霍去病の活躍により、匈奴に奪われた河南を奪還した武帝・劉徹は、その勢力を西域へ伸ばそうとしていた。だが、その矢先、霍去病が急死し、劉徹の心に深い影を落とすのだった―。泰山封禅に参列できずに憤死した父の哀しみを背負い、その遺志を継ぐ司馬遷。軍人を志し、衛青がその才を認めるほどの逞しい成長を見せる李陵。そして、文官として勤しむ蘇武は、劉徹より賜りし短剣を胸に、匈奴の地へ向かう。

【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
北方/謙三
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長篇賞、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。近年は時代・歴史小説にも力を注ぎ、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞を、06年『水滸伝』で第9回司馬遼太郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)